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執筆者の写真このちから

お手伝いバイト 2018.6.8


 子どものお手伝いを大人も一緒に楽しむ。なかなか難しいですね。だいたい子どもが「お手伝いをしたい!」って言い出す時は、だいたいこちらがバタバタしてる時なんですよね〜。でも、子どもの「やりたい」「知りたい」は、物事を教える最高のタイミング、謂わばスターをゲットしたスーパーマリオが無敵マリオになるボーナスタイムみたいなものなんですよね。


 でも、そのタイミングをなかなか活かせず、ハッと気付けば息子はもう10歳。最近では「お手伝いをしたい!」なんて彼の口から聞く事は滅多にありません。代わりにあれ欲しい、これ欲しいと要求ばかりのような気が… そこで、去年の夏休みは、友達の話を参考に、お小遣い稼ぎという好物をぶら下げて、“お手伝いバイト”を企ててみました。「お手伝い」という自主性を無視したこの企画、不純かしらと思いながら、ま、生きる術として最低限の家事くらいはこなせてほしいし、テレビの前でゴロゴロされるよりかはずっとイイ!


 そんな訳で、お互い後々揉めないように、始めにルールを一緒に作りました。


1、お手伝いの種類とそれぞれの値段。

簡単なお手伝いはお安めな金額。難しいお手伝いはそれなりの金額。ただし、ステップアップがあり、いきなり難しい高額なお手伝いはできず、例えば食器洗いは朝→昼→晩と、それぞれ合格をもらわないと次に進めない。


2、仕事は自分で選んで、朝10時までに申し出る。

こちらから頼むのではなく、今日は何のお手伝いをするかは自分で決める。ただし、申し出たものをやり遂げなければ、その金額分マイナスになる。


3、研修期間を設ける。

わが家は一人っ子ということもあり、親もつい過干渉になってしまいがちなので、基本お手伝い遂行時は横から口を出さず、全て任せる。ただし、最終きちんとできていなければ報酬はもらえない。なので、お手伝いの項目ごとに研修期間を設け、私と一緒にする、もしくは私のやっている事をよく見ててもらい、守って欲しいこと、やってもらいたい事を伝える。一回で要領が分からなければ、研修期間を続けても良いが、報酬は規定額の半分。


 そんなルールを壁に貼り、彼は見事、お目当てのものをゲットしたのでした。(芹川)


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